1985年には平均寿命は男性74.78歳、女性80.48歳であったのが、2007年には男性79.19歳、女性85.99歳になりました。生涯未婚率は男性3.9%(1985年)から12.4%(2000年)、女性4.3%から5.8%に。男性30〜34歳の未婚率は28.1%から42.9%、女性25〜29歳の未婚率は30.6%から54.0%になり、「婚活」が必要な時代になりました。
合計特殊出生率(一人の女性が一生に産むであろう子どもの数)は、1980年1.75から2006年1.32まで低下し、日本の人口は減少の一途をたどることがはっきりしてきました。1980年には第一子出産年齢はほとんどが30歳未満でしたが、2006年になると30〜34歳が30%、35〜39歳が10%、40歳以上も数%見られるようになり、妊娠の高齢化が目立ってきました。 また、不妊治療者も増加傾向にあり、1999年の調査(「生殖補助医療技術に対する国民の意識に関する研究」)では、約28.5万人だったのが2003年には約46.7万人と約1.6倍になっていることが報告されています。
女性の「やせ」体型もじわじわと増えており、1985年には20歳以上の低体重者は8%程度でしたが、2007年には11%になり、それに呼応するかのように、赤ちゃんの出生時体重もどんどん少なくなってきています。1980年には男の子の平均体重は3.23kg、女の子は3.14kgだったのが、2006年にはそれぞれ3.05kg、2.96kgとなり、低体重児の割合は、1980年それぞれ4.8%、5.6%から2006年8.5%、10.7%になりました。
低体重児とは生まれたときに2500g以下の赤ちゃんのことをいいますが、低体重児は、大人になってメタボリックシンドロームになりやすく、知能指数や寿命、生殖能力にも影響が及ぶ、といわれています。小さく産んで大きく育てるのは間違い……のようです。低体重児になる理由は、母親の「やせ」、栄養失調、タバコなどです。女性の健康が次世代にまで影響してしまう、ということになります。
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